Ashtanga yoga
〜 アシュタンガヨガとは? 〜

〜 What is Ashtanga Yoga? 〜
「アシュタンガヨガ」は、南インドの都市・マイソールで古典ヨガなどを基に体系化されました。
「アシュタンガ」はサンスクリットで「ヨガの8つの支則 (ステップ)」を意味し『 非暴力・正直・足ることを知る 』といった思考や行いにまつわる教え。
そして心身を安定した状態へ導くとされる 『アサナ (ポーズ) ・プラナヤマ (呼吸法) 』を日々の習慣として取り入れることを練習生へ推奨しています。
ポーズ・呼吸法の目的は身体の柔軟性ではなく、内臓・神経の働きを活性化すること。
また、定期的かつ長年の経験を通じ精神面においても集中力・堅忍性・活力を培うことです。
写真 : Sharath Jois 師 @Mysore India
〜 アサナ(ポーズの練習) 〜
アシュタンガヨガの [ アサナ(ポーズ) ] は、ラジオ体操のように予め順番が定められています。
シャラ( 練習場・スタジオ )での日々のクラスは、指導者のサポートとともに、生徒個々のスタミナやポーズの安定に合わせ進められます。
■プライマリーシリーズ ( 初級 ・ヨーガ療法 )
■インターミディエイトシリーズ ( 中級 ・神経浄化 )
■アドバンスA〜Dシリーズ ( 上級 ・スティラバガ )
この順番には意図があり、段階に沿って練習を進めることがとても重要です。
アシュタンガヨガのアサナ(ポーズ)では、形の複雑さや完成度以上に [ 呼吸・バンダ(丹田などの感覚)・視線 ] が相互に支えあい、動きのなかでも心身に集中と安定がもたらされていることが非常に重要視されます。
この3つの要素が安定し[ トリスターナ:三位一体 ] の状態にあることが、アサナの発展と同時に心身へのよい影響・変化をもたらすとされています。
〜 マイソールクラス & レッドクラス 〜
生徒は一連のポーズの流れを「レッドクラス」と「マイソールクラス」の2種類の方法を通じて学習します。
LED class
「レッドクラス」
指導者によるカウント(Lead=導き)に合わせ、参加者全員が同じペースで進行するスタイルのクラス。
生徒はレッドクラスで余計・もしくは足りない動作や呼吸を再確認し、マイソールクラスの練習に還元していきます。

MYSORE class
「マイソールクラス」
アシュタンガヨガの主軸となる伝統的な自主練習方法。
生徒は自分自身の呼吸・ペースをリードに、順番を記憶・ポーズが安定しつつあるパートまでの練習を各自に行います。
練習時間は [ 初心者45分以下〜経験者120分 ]と様々で
段階・必要に応じて指導者よりサポートや新しいポーズのガイドが与えられます。
自主練習という独立した環境を通じ、生徒は内観性と集中力を養っていきます。

トゥリでは伝統の手法に倣い、後者の「マイソールクラス」が主体になるようクラススケジュールが構成されています。
この2つの「どちらが良い・悪い」ということはありませんが、
前者のレッドクラスのみでアシュタンガヨガの初級シリーズの全て・実力を大きく超えるポーズを行うことは推奨しません。
基礎課程からのマイソールクラス(自主練習)を通じて得られる [ 集中・気づき・慎重さ ] は、
アシュタンガヨガの長期的・安全な練習継続と成長のために必要不可欠な要素です。
マイソールクラスを始めたばかりのときは順番を忘れてしまったり、なにが正解か不安になることも多くありますが、焦らず先を急がずに。
それらのことも失敗ではなく経験として受け取ること。
そして、自分自身への温かな目線とともに、長期的に取り組むべき事柄であることを必ず忘れないでください。